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腰痛と座骨神経痛にならない座り方

自分が近い将来に、腰痛になるかどうか、座骨神経痛になるかどうかは、実は簡単に調べることができます。

先日来院された30代の女性の患者様は、
数十年来の腰痛持ちで、手術も経験されており、
ぎっくり腰も年に何度か出現するという方です。

来院されたときも、ぎっくり腰のような症状になり、前日は仕事を休んでおられました。


その方の足をかるーく触ってみると、
「いててー」

ほんとにかるーくです。

足の筋肉がぱっつんぱっつんに固くなっていました。

実はこれが腰痛になる人の足の状態です。


足に限らず筋肉は、その筋肉を使う必要があるときだけ、ぐっと力が入り、
それ以外の時は、ふにゃっと柔らかくなっているのが理想です。

当たり前じゃん(笑)と思われるかもしれませんが、

実は、多くの人は、使う必要がない時にもぐっと力が入りっぱなしになっているのです。


なので、まったく同じ行動をとった二人でも、
筋肉の使い方によっては、筋肉の疲労度がぜーんぜん変わってくるのです。


例えば椅子に座っている状態。

太ももの外側の筋肉を、太ももの内側にむかって指先でグッと押さえてみてください。
膝の少し上から、股関節のあたりまで。

座っているときは本来足の力は抜けているはずです。


どうですか?

ぱっつんぱっつんに張って固くなっていたり、
痛かったりした場合は、

腰痛と座骨神経痛があなたのすぐ後ろまで来てるかもしれません(笑)

ついでにかかとの内側と外側も、親指でぐりぐりしてみてください。
もしこれが痛かったら、座骨神経痛のリスクは高いと思います。


でもご安心。

座り方を少し変えるだけで、これらの足の筋肉の固さをとることができます。

この座り方をするだけで、座った状態で痛みが強くなる腰痛や、
将来のぎっくり腰を予防することができますよ(^^)


方法は簡単です。


?椅子に座ります。
?手のひらを上にして太ももの下に手を入れます(椅子とふとももで手を挟む)
?太ももの後ろ側の筋肉を外側にはがすイメージで動かします。(挟んだ手を引き抜く様に、足全体をうち回しに回転させる感じ)
?膝のそと側から、お尻の下まで繰り返します(気が済むまでしてかまいません)

これをした後、もう一度太ももの外側の筋肉を触ってみてください。
最初より柔らかくなっていればOKです。

あまり変化が感じられなかったら、何回も繰り返します。
とくにお尻のところは、気合を入れて、お尻を持ち上げるくらいの勢いでやってみてください。


足の筋肉の固さをとることで、腰痛になる可能性をかなり減らすことができます。


その女性患者様も、寝返りをするのも大変な状態だったので、
まずは足の筋肉を柔らかくすることからはじめました。
それだけでも不思議と腰が動くようになります。

ぜひ試してみてください。